9チャネル 200MHz ロジックアナライザー
フランスIKALogic社のパソコンのUSBにつないで使用するロジックアナライザー。
9チャネル入力、最高サンプリングレート200MHz。
UART、 SPI、 LIN、 I2C、 1-Wireなどのプロトコルの信号を解析し、データを表示することもできます。
9ch最高サンプリングレート 200MHz
9チャネル全部使用しても最高サンプリングレートの200MSPS(メガサンプル毎秒)でサンプリングすることができます。他製品にありがちな1チャネルのときのみ、最高サンプリングレートでサンプリングが可能というわけではありません。
チャネル数 9ch
8ビットのデータバス、および制御線1ビットの解析に威力を発揮する9チャネルの入力です。もちろん、8ビットのデータバス+制御線という使い分けに限らず、自由な使い方ができます。
記録時間最長1000秒
毎秒100メガサンプルのサンプリングレートながら、連続で最長1000秒記録することができます。
しかも、これはソフトウェアによる制限であり、将来、もっと長くできる可能性もあります。
対応ロジック電圧 1.2V, 1.5V, 1.8V, 2.8V, 3.3~5V
ロジック電圧は、3.3V、5Vだけでなく、1.2V、1.5Vといった低電圧にも対応しています。入力可能な電圧は、これらの電圧の範囲でなく、±35Vになっていますので、多様な使い方ができます。
スレシホールド(しきい値)電圧は、9チャネルの信号を2グループに分けて、それぞれ別の設定を行うことができます。
多彩なトリガー
トリガー(記録開始点)は、立ち上がり、立下り、ロジックレベル、パルス幅を選択することができます。複数のチャネルの信号の変化の組み合わせ(トリガーシーケンス)をトリガーとして設定することができます。よって、本品自体の記録時間は、1000秒だけですが、捕らえたい事象が起きるまで、記録開始を保留することができます。
トリガーシーケンス設定ウィンドウ
高品質のフックプローブ
IKA Logicは、エレクトロニクスエンジニアなのでデバッグ時のプローブの重要性を心得ています。よって、高品質・高精度・高信頼性のアメリカE-Z-HOOKのプローブを使用しています。10色のプローブでソフト上のグラフもプローブと同じ色で表示されますので識別しやすくなっています。また、チャネル番号が抵抗のカラーコードに対応していますので、抵抗のカラーコードを覚えている人なら、色を見ただけでチャネル番号がわかります。
シリアル通信プロトコルデコーダー
各種シリアル通信プロトコルのデコード機能があり、流れるデータをわかりやすく表示します。将来、他のプロトコルにも対応予定。また、ユーザー自身で任意のプロトコルデコーダーを作成することもできます。
対応プロトコル
- 1-Wire
- CAN
- I2C
- I2S
- LCD 4bit (キャラクターLCD日立HD44780 データバス)
- LIN 1.x, 2.x
- Manchester
- NMEA 0183
- Oregon Scientific
- Parallel Bus 8ビット(1バイト)+クロック バス
- SPI
- UART
定格入力電圧±35V、絶対入力電圧±50V
PLCデータロガーとして使用可能
FA機械制御によく使われるDC24Vも直接接続できます。よって、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラー、シーケンサ)の入出力信号をモニター、記録することができます。
装置間のハンドシェイク、ステッピングモーター、サーボモーター等のモータードライバーとのインターフェイス等のモニターに使うことができます。特に異なるベンダーの装置間のインターフェイスハンドシェイクにおいて、どちらの不具合かの証明に有用です。
ただし、本品のスレッシホールド(しきい値)に24Vはありません。PLCの入力ユニットの多くは、5V以下でL、14.4V以上でHと判断されます。一方、出力ユニットの残留電圧は、1.5V、近接センサー等のON時の残留電圧は2Vですので、ON時には十分5Vを下回ります。
よって、スレシホールドは5Vで使用することができます。
多彩な信号解析
ロジックアナライザーでサンプリングした波形のパルス幅(時間)、デューティー比、周波数等、多彩な解析を行うことができます。
波形の印刷
取り込んだ波形を印刷することができます。また、画像をクリップボードにコピーすることもできます。
波形をCSVファイルに出力
ロジックアナライザーで取り込んだ波形をCSVファイルに出力することもできます。
ロジック信号のCSVファイル出力例
下記のように信号が変化した時間(記録開始からの経過時間)が記録されます。
また、プロトコルデコーダーでデコードした文字をCSVファイルに出力することも可能です。
PCの性能に依存しないサンプリング
サンプリングは、本器内蔵の水晶発振子のクロックに基づいて行われますので、PCの性能に依存せずに正確な測定ができます。
専用ソフト ScanaStudio V2
専用ソフトは、下記よりダウンロードすることができます。
ScanStudio V2 ダウンロード
Linux Ubuntuにも対応
専用ソフトは、Linux Ubuntu(32bit、64bit)版も用意されています。上記サイトよりダウンロードしてください。
商品にマニュアルは付属しておりません。下記よりダウンロードしてください。
マニュアル(英語)
日本語マニュアルは用意しておりません。
専用ソフト ScanaStudio2の説明(当店作成)
仕様
最高サンプリングレート 200MSPS (メガサンプル/秒)
入力点数 合計9点
RS232C信号入力 5点
LIN信号入力 5点
差動信号(RS485、CANなど)入力 2点
対応ロジック電圧 1.2V, 1.5V, 1.8V, 2.8V, 3.3~5V
定格入力電圧 ±24V
絶対入力電圧 ±50V
入力インピーダンス 100kΩ 5pF
電源 USBバスパワーを使用
USB 2.0、接続 USBマイクロコネクター
USBケーブル付属
プローブ(10色) 線長 22.5cm 付属
本体寸法 55.9mm × 84.9mm × 13.1mm
本体重量 90g