Ethernet(LAN)に接続してI/O制御
Ethernet(LAN)に接続してI/O制御を行うことができます。
スタンドアローンで動作し、操作は、Windowsパソコンでなくても行えます。ただし、設定するためにWindowsパソコンが必要です。
TTLレベルデジタル入出力 55点
55点の入出力は、個別に入出力の方向を設定することができます。
入力は抵抗でプルアップされています。出力はトレラントになっています。
※55点の入出力端子は、他の機能と兼用となっているため、デジタル入出力以外の機能を使用する場合、デジタル入出力として使える端子数が減ります。
入出力信号の電圧がTTLレベルですので74LS、74HCT等のデジタルICを直接接続することができます。また、電源電圧3.3VのCMOS ICも信号レベルが同等になるため、直接接続できます。電源電圧5Vの74HCでは、Hレベルの電圧が3.5Vとなっているため、プルアップ抵抗が必要です。
アナログ入力 7点
入力レンジ0~3.3V、分解能12ビットのアナログ入力として7点、使うことができます。
PC CNCソフトMACH3に対応のパルス出力 3点(オプション)
25kHz 3軸のステッピングモーター制御が可能なパルス出力ができます。
デジタル入力をリミット、原点入力として使うこともでき、PC CNCソフトMACH3のプラグインとして使用することができます。MACH3専用の機能です。ユーザー作成のプログラムからは使用できません。
PWM出力 6点
6点のPWM出力が可能です。25MHzの基準クロックでプログラムより周期、デューティー比を変えることができます。周期を20msにすれば、RCサーボモーターの制御もできます。
カウンター入力 24点
24点の加算カウンターが使用できます。
立ち上がり、または、立ち下がりエッジのどちらかで加算するかを選択できます。
プログラムでカウント値の読み出し、リセットができます
ロータリーエンコーダー入力 25組
A相・B相のペアで25組のロータリーエンコーダー入力ができます。そのうち、3点はハイスピード入力、1点はウルトラハイスピード入力を行うことができます。2相入力なのでアップダウンカウンターとして作動します。
ただし、手動パルサーなど手動操作によるものだけに使用してください。CNC装置の駆動軸の制御にはお勧めできません。
1-Wire温度センサー入力 10点
10点までの1-Wire温度センサー入力ができます。
対応1-Wire温度センサ
DS18B20 -55℃~+125℃ 分解能0.0625℃
また、ファームウェアを書き換えることにより27点までの1-Wire温度センサー入力にも対応できます。
ただし、下記の機能は使えなくなります。
ロータリーエンコーダー入力、PWM出力、デバイス名、コネクションシグナル、PoExtBus(拡張ボード)
I2C温度・湿度センサー入力 10点
I2Cの温度センサーにも対応しており、I2Cでは、温度に加え、湿度も測定できます。
ただし、I2C使用時は、PoExtBus(拡張ボード)は使えません。
下記の温度・湿度センサーに対応しております。合わせて10個(LM75のみの場合8個)まで接続ができます。
LM75 温度のみ -55℃~+125℃ 分解能0.5℃ 8個まで接続可能
SHT21 温度・湿度の測定が可能 -40℃~+125℃ 分解能0.01℃ 湿度0~100%
キャラクターLCD HD44780制御が可能
キャラクターLCD HD44780および互換品の制御ができます。20桁4行のLCDまで対応しています。
マトリックスキーボード対応
出力と入力の組み合わせによるマトリックスキーボード入力に対応しています。16×8までのキーボードに対応しています。スキャン(順次出力)は自動的に行いますのでプログラムから行う必要がありません。
マトリックスLED対応
ダイナミック点灯によるマトリックスLED出力にも対応しています。8×8のマトリックスLEDを2個まで使用できます。スキャン(順次出力)は自動的に行いますのでプログラムから行う必要がありません。ただし、シフトレジスターIC 74HC595、LED駆動のためのトランジスターアレイIC ULN2803A(日本ではTD62083Aのほうが入手しやすく、同様に使えます)による外部回路が必要です。
各端子の機能は専用ツールで簡単設定
各端子の機能は、専用ツール(Windowsでのみ使用可能)を使うことで行えます。
わずらわしいプログラムの記述による設定をしなくて済みます。
Modbus TCP対応
Modbus TCPのサーバー(スレーブ)として作動させることもできます。
Modbus TCPで読み書き可能な項目
Visual Basic、 C++、 C#で使用可能
専用DLLが用意されていますので、Visual Studio(Basic, C++, C#)で使用することができます。.NET(2003、2005、2008、2010)はもちろん、Visual Basic 6.0でも使用できます。
C++、C#、VB.NET、VB6.0、Delphiサンプルプログラムは、コンフィギュレーションツールをインストールするとサンプルもインストールされます。
LabVIEW対応
専用viが用意されていますので、LabVIEWで簡単に使用することができます。
ProfiLab対応
ModBus TCP機能を使って、当店扱いのABACOMのグラフィカルプログラミング(ビジュアルプログラミング)言語、ProfiLabで使用することができます。サンプルプログラムも用意されています。
拡張ボードで最大80点の出力増設が可能
PoExtBusという拡張バス(ボード上、5ピンの白いナイロンコネクター)が備えられており、それに専用のリレー出力、オープンコレクター出力の増設ボードを接続し、最大80点、出力を増設することができます。
オープンコレクタ出力ボード PoExtBusOC
リレー出力ボード PoExtBusRE
ブラウザーでモニタリング
表示する内容を16項目まで自由に選択し設定することで、ブラウザーからモニタリングすることができます。インターネットに接続し、ルーター等の設定を行うと遠隔地からモニタリングをすることができます。
Cosmに対応
インターネットで計測データを共有できるサービスCosm(旧称 Pachube)に対応していますので、スタンドアローンでインターネットに接続し、温度データ等をロギングし、世界へ発信することができます。
仕様
寸法 44.9mm×83mm
電源電圧 直流5V
最大消費電流(外部回路への供給を除く) 最大400mA
デジタル入力電圧 最小0V 最大5.5V
デジタル出力電圧 最小0V 最大3.3V
アナログ入力電圧 最小0V 最大3.3V
デジタル入力Lレベル電圧 最大0.8V
入力ヒステリシス電圧 最小0.4V
Hレベル出力電圧 VOH(IOH = -4mA) 最小2.9V
Lレベル出力電圧 VOL(IOL = 4mA) 最大0.4V
Hレベル出力電流 IOH(VOH = 2.9V) 最小-4mA
Lレベル出力電流 IOL(VOL = 0.4V) 最大4mA
Hレベル短絡時電流 最大-45mA
Lレベル短絡時電流 最大50mA
Ethernet RJ45、10Mbps, 100Mbps対応
DHCP、固定IPアドレス対応
ボード上にコイン型電池ホルダーが設けられていますが、将来用であり、現状では使用しません。
ダウンロード
マニュアル、コンフィギュレーションツール
日本語のマニュアルは用意しておりません。
価格:13,200円(本体 12,000円、税 1,200円)